今週のお題「爆発」
前回のお題「サボる」
aRK Time
(3人の時間)より...。
※今週のお題、またはルーレットのお題などを元に自作の物語を綴っています...🍀
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
これまでの「aRK Time」
an=アン・ハサウェイ似
Ron=キャメロン・ディアス似
Kei=ケイト・ウィンスレット似
↑
※3人は、幾つもの偶然から「aRK」と名付けた家で一緒に暮らす事に...。学費や生活費の為にアルバイトとしてマスターの喫茶店で働き始める。
※時を重ね、それぞれパートナーと共に生活を送り、晩年に再び共に暮らす。病の末Keiが他界するが娘のカレン(スカーレット・ヨハンソン似)を引き合わせる。
※3人の思い出を軸に日々を綴った物語...。
★🌟🌟🌟🌟🌟🌟★
あの日...
あの時間...
あの場所に...
幾つかの偶然が重なり居合わせた3人。出会ったのは「運命」だとKeiは言った。
たまたま3人が「ラッキーday」だったのよ。と、賄いのカレーを頬張りながらRonは言う。
「縁」「必然」「奇跡」どこに当てはまっても良いのだが...着地点の無い話で盛り上がる事は出会った頃からよくあった...。そう。あの日...。
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出会い🍀✨
「サボる」に導かれた...。
入学説明会の日は半日近く時間が空くので、部屋探しに当てようと思っていた...。
書類提出を済ませた。
必要なガイダンスも受けた。
配布物のチェックは済んだ。
提出期限の確認...済み。
提出の形態と窓口の位置確認もOK。と、メモにチェックマークをつけた。
一区切りついて顔を上げると、周囲も似たような光景が...。中でも一際目立っていたのがKeiの指差し確認と、足元に置かれた...家出したのかと思うほどの重そうなボストンバッグだった。微笑ましいというか...田舎臭さに少しホッコリしたのを覚えている。
後方を振り返ると、そこにはRonが...。これまた対象的で配布物は広げているものの、心ここに有らずな雰囲気で窓の外を眺めていた...。視線が釘付けになったのは、その姿がとても絵になっていたから...。ポストカードなら買っているかも...と思ったものだ。
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積極的に交流を図りに行くタイプではないので、その場はそれだけ。特別に何も進展しなかった。2人の印象を思い出して、つい笑ってしまうと、マスターと目が合いホッコリが伝染した...。
話が弾んでいる女性客が楽しそうに旅行プランを考えている「初めて会った時は、こんなに仲良くなると思わなかったよ~」の一言が聞こえてanの回想シーンが始まったのだ。人の波が引けた頃、思い出したマスターに聞かれイキサツを話すと...その後にこの店で起こった事へと繋がっていく。
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お昼の休憩を挟み、午後からは「校内見学」強制ではなく希望者のみ!のアナウンスがある。専攻の修正や授業、抗議内容について細部を知る事が出きるという。別段必要性を感じず、そのまま離席した。
Ronは始めから参加する気が無く、効率的に考え住居探しを優先した。大型の荷物を預かってくれる場所もなかった為、仕方なくスーツケースを持ち歩くが、面倒になっていたから。1時間ほどパソコンをいじり、ランチ目的で移動した。
Keiは入寮予定だった部屋を手違いでブッキング。泣き落とされ譲ったという。荷物も送料をケチッタ為、父親のお古で重く大きなボストンバッグを持ち歩く羽目になっていた。ホテルはもってのほか、今日から住める部屋探しが要求され仕方なく移動したという。
希望者とは言いつつ出欠の用紙があったと後に知る...「サボる」扱いになるのなら参加していただろうが...今となっては...。心配性なKeiが調べ回ったが、何かに影響する事もなかったようなのでRonも安堵していた。※三者三様の理由から結局「サボる」事になったと言う笑い話である。
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今週のお題「爆発」
😡💣️⚡️...。
校内から外に出るとRonがベンチでノートパソコンを広げている。白いシャツに細身のジーンズ&パンプス、シンプルなコーディネートでも、長身モデルのような堂々とした行動が人目を引く。傍らに置かれた大きなスーツケースが多少の違和感を醸し出していたが...。
逆方向の門へ向かい、それきりになる。緊張がとけたからか、お腹が鳴り響き朝から何も口にしていないと気付く。だが、昼休みの混雑の中に入っていく気になれず、もう少しだけ我慢する事にした。電車で移動中、2駅ほど過ぎた辺りで、窓越しに好みの外観が目に入り、次の駅で降りた。
期待以上の佇まいに大満足「赤毛のアン」に登場するようなカントリー調の小物に...うっとりしていると...。不審者認定されたのか⁉️すれ違った人の視線を感じたのでイソイソと歩き出す。しかし土地勘が無く来た道を見失ってしまい...。運良く近場で良い感じの喫茶店を発見!アンティーク調の入り口から店内を除くと...ピークを過ぎたマッタリ感が感じられた。
早速入店し安定のポジションに座ると...ほのかにレモンの香りがするお冷が出された。お腹が空いているので、どれも破壊的に美味しそうだが、ピラフと食後のアイスレモンティーを注文した。
店のドアが開きRonが入ってきた。この辺で部屋探しをしようと考え、周辺チェックにクチコミで調べて来たのだと後に解るが、この時は思わず目を剃らした。死角になる位置に座ったのでホッとしていたら...。奥の化粧室からKeiが出てきて驚きのあまり一瞬息が止まる...。徒歩で通学出きる距離で部屋を探し歩き、疲れ果てている様子で、全くこちらに気付いていない。無意味な1人アタフタをしていた...。
初老の男性がマスターと話し始めた。さっき出会った好みの家の話しだと気付く。どんどん彼らの話しに集中していき...「息子夫婦と同居して、家は取り壊して駐車場にしようと薦められている」という。一瞬で体中の血が沸騰し、感情が「爆発」していた。
言葉尻も覚えていないほど夢中で、息つく間もなく熱く語った。一気に話し終わると喉の乾きに襲われ、目の前のお冷を飲み干す。ひと息つくと...皆の口がポカンと空いている姿が目に飛び込んできた...。
「やってしまった...」
と、思った...。
「ありがとう」
「妻が喜ぶよ」
と初老の男性が笑顔になると...周囲が一斉に息を吸い込んだ。場の空気も変わり深々と丁寧に謝っていると「あの家に住んでみませんか⁉️」の言葉に耳を疑う...。
今度はanが息を飲み、軽くパニックで妙な返事を返してしまう「大きすぎて使いこなせないし、家賃高いし...」などと先走ったような事を...。すると被せ気味に立候補する声が2つ...。
ん⁉️⁉️⁉️
あれから、もう一年が経つんだね...。早いものだ...。と感慨深げに遠い目をするマスター。そこにRonが入ってきてカウンター席に。後を追うようにKeiが入店してきた。奥から「お帰り~。今日の賄いはカレーよ~」とマスターの奥さんの声が聞こえる...。3人は顔を見合わせ、剃ろって返事をした...。
つづく...。
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🍀✨🤗✨
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